ぎっくり腰(急性腰痛)とは
「ぎっくり腰」は腰に過度の力やストレス、衝撃が加わったことで筋肉やその周りの筋膜に強い炎症が起こり、「疼痛(強い痛み)」「腫脹(腫れ)」「熱感」「機能障害(思うように動かない)」等の症状が現れる急性の腰痛です。
「急性」腰痛という言葉からもイメージできるとおり、筋肉・神経・関節への急激な負荷や過度の緊張と疲れが原因と考えられます。
具体的には「不用意に体をひねった」「重いものを中腰で持ち上げた」「前傾姿勢をとった」時などの場合に起こります。他にも「長時間の同じ姿勢、無理な姿勢」「筋肉疲労」「女性では月経時に骨盤や背骨の靱帯が緩んで起こる」さらに「運動不足、肥満、全身の疲れ」などにより、腰の筋肉の血行が悪くなることも原因として考えられます。
痛みが強いわりにはぎっくり腰の予後は比較的良好で、約2,3週間で回復していくと言われています。
しかし初期の対応を誤るとかえって悪化させたり長期化させることがありますし、また、確実に対処しなければ繰り返し症状が現れる可能性があります。
中には元々あった慢性的な腰痛が基礎としてあり、それをしっかり対処していなかったためにぎっくり腰を発生させた場合もあります。よって、それまでの既往歴、生活習慣、癖等を把握する必要があります。
ぎっくり腰の対策としては、まず「安静」と「冷却(炎症を抑える)」です。無理に動かしたり体を起こしたりせず、少しでも楽になる姿勢を探します。横になることが出来るのであれば横になり、安静にします。冷却する場合は、手軽にできる方法として、氷水を入れたビニール袋を、痛む箇所に約10分当てて10分外すを繰り返すといった方法がお勧めです。
また、おひさま整体では腰の痛みが強ければ腰や臀部、膝の裏を重点にツボ刺激を行います。痛みが減少していく様子を見て、必要に応じ骨盤調整や腰と股関節周りの筋肉を緩める方法を加えていくという方法を取ります。
ぎっくり腰が回復しても、引き金となる原因を解消しなければ再発のリスクは付きまといます。また、一度ぎっくり腰になると繰り返す場合もありますので、日常生活において予防に取り組むことも必要です。
ぎっくり腰の場合は「正しい姿勢」が特に重要ですし、その他には「急な動作を避ける」「疲れを溜めない」「適度な運動をする」「肥満に注意する」「寒さ対策に気をつける」等も大切です。