先日献血をしてきました。

献血中の雑談の中で、「最近、冷たい 水 を 飲む と 背中 が 痛いんですよね。どうしてなんでしょう?」という質問を頂きました。 私はまず簡単に「胃腸が冷えて、内臓に負担がかかっているからだと考えられますね」と答え、「胃腸で食べ物を消化する時に、消化酵素というものがとても大事です。これは胃や十二指腸、小腸などから分泌され、唾液にも含まれています(食べ物をよく噛んでいると、甘みが出てくるのは唾液中に含まれる消化酵素がデンプンを糖に変えるからです)。これら消化酵素が一番効率よく仕事ができる温度が37℃くらいなのです。冷たい飲み物によって急激に胃腸が冷やされると良く食べ物が消化できず、消化不良となります。また、冷たい物が胃腸に入ると、お腹の血管が収縮して血流が悪くなり、これも消化不良の原因となります。されにこの冷たい刺激は腸の蠕動運動を活発化し、消化不良と相まって下痢を引き起こします。消化不良により、内臓のダメージが表面化して、背中に痛みが出ているのだと考えられます。
看護師さんも、なるほどといった表情で、納得されていました。

 暑い日や汗をかいた時に、冷たい飲み物を飲むとスッキリしますが、胃腸には大きな負担になることは、忘れないでくださいね(#^.^#)