股関節の痛み 股関節痛はそもそも症状を自覚しにくく、進行してから気づくことも少なくありません。
症状として最も多いのは、足の付け根の痛みや違和感です。今回の患者さんは、右股関節に痛みを訴えていて、あぐらがかけない状況にありました。一般的にお尻や太もも、膝の痛みとして出てくることもあり、そのため股関節の病気だと気づかない人が多くいます。また、左右に揺れて歩くというのもこの病気のサイン。(今回はそのような動きは視診では確認できませんでした。いたって普通の歩行でした。)歩いている時に人に指摘されて気づく人もいます。あぐらをかきにくくなったり、靴下の着脱や足の爪切りが困難になったりすることも症状の一つです。

今回私が注目したのは、大腿前面でした。大腿前面は、股関節や膝関節の故障と関わりあっており、どちらかが不調だと全体が悪循環に陥ります。例えば、大腿前面の張りは膝に負担をかけます。ここで大事なのが、筋肉や筋膜の弾力性や柔軟性を出来るだけ取り戻し、可動域を広げてあげることです。柔軟性を高めることは、歩行時の躓き防止にも繋がります。整体で筋肉に必要なケアを定期的に行うのは勿論の事、日常生活でも筋力アップや就寝前のストレッチで、筋肉をリラックスさせることも重要です。