全身の血流がよくなり冷えやむくみも改善
今日私がお勧めするのが、「仰向け足首運動」という体操です(やり方は下記参照)。
足首を手前に曲げたり、奥へ伸ばしたりすることで、ふくらはぎの筋肉を伸び縮みさせることに役立ちます。その結果、多くの健康効果が期待できます。
一つは、血流改善効果です。ふくらはぎは「第2の心臓」といわれるように、筋肉の収縮によって、下半身に下がった血液を心臓に戻す働きがあります。
心臓に戻る血液の流れがよくなると、静脈に血栓ができるのを防げて、デスクワーカーや職人に多い、長時間同じ姿勢でいると起こりやすいエコノミー症候群の予防になります。
自分で足首を動かせない人でも、誰かに仰向け足首運動の補助をやってもらうことで、血流がよくなり、心臓の負担を減らすことが期待できます。全身の血液の流れがよくなれば、冷えやむくみも改善するでしょう。
もう一つ、ふくらはぎの筋肉がしっかり動くことで、正しい歩行ができるようになるという効果もあります。
年を取ると、よく腰を丸めて、ひざを曲げて歩いている人を良く見かけますよね?そのような歩き方は、実はふくらはぎが使えておらず、太ももの筋肉で歩いていることになります。
ふくらはぎの筋肉がしっかり動くと、腰をぴーんと伸ばして、ふくらはぎを使って、ひざを曲げずに歩けるようになります。
そうすると、ふらつきが減り、つまずいて転倒するリスクも少なくなります。左右のバランスもよくなります。「靴が片方だけすり減ることがなくなった」という声もよく聞きます。
仰向け足首運動を行うとふくらはぎだけでなく、すねの筋肉も鍛えられます。すねの筋肉は、足先を上げるのに重要な指先の筋肉につながっています。
いつまでも自分の足でしっかり歩くためにも、足首パタパタを行ってふくらはぎとすねの筋肉両方を鍛えましょう。
歩行が困難な人でもふくらはぎを鍛えられる
仰向け足首運動は歩く動作から生み出された体操で、二足歩行を再現したものです。
しっかり歩くためには、ふくらはぎの動きをよくすることが必要です。その一方で、ふくらはぎを鍛えるには、きちんと足首を使って歩くことが必須です。
寝たきりや体の痛みなどで歩行が困難な人も、歩くかわりに仰向け足首運動を行えば、ふくらはぎが鍛えられます。
足首パタパタを行って動きがよくなってきたら、外に出て歩けるようになる人も出てくるでしょう。
さらに、仰向け足首運動は骨盤のゆがみを正し、腰やひざ、股関節の痛みを改善する効果も期待できます。
足首を動かすと、ふくらはぎと太ももの裏の筋肉が伸び縮みし、それによって骨盤の仙腸関節が締まったり緩んだりします。それをくり返すことで、骨盤の左右のバランスが整い、本来の正常な状態に戻るのです。
骨盤が整うと、背骨も整います。よく胸を張ることがよい姿勢と思われがちですが、人間の背骨は本来、胸の部分は後ろに丸くなり、腰の部分が前に出るといった、S字カーブを描いていることがたいせつです。
仰向け足首運動は、特に起床時と就寝前に行うのがお勧めです。
仰向け足首運動のやり方
❶仰向けに寝て頂き、両手を骨盤(腰骨)の左右に置きます。
❷3秒かけて、左の足首を大きくゆっくりひざ側に反らすとともに、右の足首を反対側に伸ばす。左右の足首を替えて、同様に行う。これを交互に5分間くり返す。
※慣れないうちは行うのは1分でもよいです。慣れたらだんだん時間を長くしていき、疲れなければ10分行なうのが良いですね。
※②の左右はどちらが先でも構いません。
※1日3セットが目安だが、何セット行ってもよいです。
※座りながら行なうのも、いいですね。
是非、日常生活の1つとして取り入れて下さいね。
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