災害や事故など非日常的なことに遭遇すると、人の心は強い衝撃を受けます。阪神淡路大震災や東日本大震災の後には、PTSDという言葉を耳にした方、もいらっしゃるかもしれません。
私たちが、個人の力ではどうにもならないような圧倒されるほどの衝撃的な出来事を経験した場合、それが大きな傷(トラウマ)となり、その後様々な精神的、身体的問題を残すことがあります。PTSDは、傷を受けた後、その傷が癒えないまま後遺症として残る病気の一つです。
<つぼトントンセラピー(EFT)について>
●つぼとんとんセラピー(EFT)とは
「つぼトントンセラピー」とは、EFT(Emotional Freedom Technique:感情解放のテクニック)と呼ばれる、東洋の気
の思想と、西洋の心理セラピーを統合したテクニックのこと。アメリカ人セラピストのゲリー・クレイグによって開発さ
れ、体の所定のつぼをごく軽くトントンと刺激していくことによって、体の中にブロックされていたエネルギー(気)の
流れを良くし、トラウマや、不快な記憶、身体症状、ストレス、ネガティブな感情を解放する。そのため「鍼を使わな
い感情の鍼治療」とも呼ばれている。
●世界で使われているテクニック
英国では、政府により「先進的な経絡のセラピー」として認められ、医療従事者の間でも、また元兵士の PTSD
(外傷後ストレス障害)の解消、ハイチ地震、ルワンダ内戦の犠牲者などに対してなど海外の各地で用いられて
いる。
●つぼトントンセラピーってどんなことをするの?
解決したい問題に意識を集中させながら、顔、胸周辺、手などの主要なつぼを軽く刺激していくことで、思考とネガ
ティブな感情の関係を効果的に断ち切る。様々な感情的反応を引き起こす記憶も、記憶はそのままで、その記憶に関
わるネガティブな感情のみ解放する。体の中で流れが悪くなっていたエネルギー(気)がスムースに流れ、感情が解
放されることにより、身体的にも癒しがもたらされる。
●どんなことに効くの?
眠れない、ストレスが高い、悲しみから立ち直れない、やる気が起きない、無力感がある、不安な気持ちに
なる、パニックになる、罪悪感から抜け出せない、ときどき怒りが抑えられない、気分が落ち込む、落ち着
かない、集中できない、緊張がとれない、フラッシュバックなど PTSD の症状、飲酒への依存、突発的また
は慢性的不安感、疲れやすい、頭痛・肩こりなど身体的症状など。
(参照)結結プロジェクト メンタルヘルスプロジェクト
実際私も参加してきて、患者さんに実施して、一定数の効果を感じましたし、私自身も心が楽になったのを覚えています。