頭痛について軽く考えていませんか?
およそ日本人の4人に1人はは慢性的な頭痛に悩んでいるといわれ、一度頭痛が起こると、日常生活に支障を来す場合が少なくありません。頭痛の多くは、生活習慣病から起こります。自分の頭痛のタイプを知り、日々の生活で適切な対応を行えば、やっかいな頭痛とも上手くつきあっていくことができます。
日常的に繰り返し起こる頭痛
片頭痛
片頭痛にみられる一般的な症状
月に数回、または時々起こる頭痛です。主な症状は、「ズキ・ズキ」、「ガン・ガン」と脈拍や心臓の鼓動にあわせて、頭の片側が痛みます。一度、片頭痛が起こると、仕事や家事も手につかず、動くと痛みが強くなるので、辛い状態になります。酷い場合には、吐き気を伴います。普段は気にならない光が眩しかったり、音がうるさく感じます。日常的な動作を続けていると、どんどん悪化してきます。
<痛みの特徴>
- 拍動性(脈拍に合わせてズキズキ)
- 頭の片側が痛む(両側の場合もある)
- 首こりが痛みのピークに吐き気がすることも
- 身体を動かすと痛みが強くなる
- 体質的な面もあり、遺伝することが多い
- 光がまぶしい、音がうるさく感じる
片頭痛の誘因、片頭痛の原因とは?
緊張やストレスの持続が片頭痛の引き金になることがあります。人ごみや騒音など、環境によって起こる片頭痛もあります。片頭痛持ちの男女比は男性が1に対し女性が4で、月経等によるホルモンバランスも片頭痛の発症に関与します。また、空腹(低血糖)によって片頭痛が起こり、朝食を抜く生活や過剰なダイエットなどは、片頭痛の原因となります。睡眠不足や不規則な生活も片頭痛の発生に大きく影響します。
〈片頭痛を引き起こす誘因のまとめ〉
- 睡眠不足など、生活リズムの乱れ
- 空腹や低血糖、ダイエット
- 緊張状態から開放されてホッとしたとき
- 雑踏や人ごみ
- 熱いお風呂、サウナ
- 月経(女性ホルモンの影響)
- 休日の寝すぎ(過度のリラックス)など
押さえておきたい、片頭痛が起こるメカニズム
片頭痛が起こるメカニズムは、首こりや肩こりなどの筋肉の緊張やストレスの負荷によって、血管は縮小します。やがて、縮小した血管は、炎症をともなって拡張します。脈動に応じて、ズキ、ズキ痛むのもこの為です。
片頭痛が起きたときに避けた方が良いこと、片頭痛への対処法
運動を行い血流が増えたり、お風呂に入ったりすると片頭痛は逆に悪します。 光や音を避け暗い静かな部屋で安静にして下さい。痛くなりそうな時は頭を冷やすのが効果的です。症状が軽度の場合は、市販の鎮痛剤で症状は緩和します。ポイントは、早めに鎮痛剤を飲む事です。症状が悪化してしまうと、市販の鎮痛剤では効果があまり期待できません。ただし薬も使いすぎると、かえって頭痛を慢性化させるので、頻繁に片頭痛を起こす人は、専門医を受診して適切な指導と治療を受けることをお勧めします。
緊張型頭痛とは?
緊張型頭痛は、頭痛(痛み)の除去と生活習慣の改善によって、緩和します。
集中して作業を行う時は、休憩を多くとり、正しい姿勢とるよう心がけて下さい。首や肩などをほぐしたり、温めてあげると効果的ですので、ゆっくりお風呂につかるなど十分にリラックスした状態を作って下さい。また、軽いストレッチや適度な運動によって、緊張をほぐしてあげる事が大切です。