今日はボディメイク術のお話。
最近、オバさん体型になってきたからやせなきゃ! と食事制限を始めたあなた、ちょっと待って! アラフォーからは、ただやせるだけでは老け見えが加速するだけ! この世代に必要なのは筋肉。そこで正しいボディメイク術を伝授
■抗重力筋の衰えは姿勢の くずれを招き、老化が加速
正しい姿勢を心がけるだけで体型は維持できるというのは、本当なのだろうか? 「人間は常に重力の影響を受けていて、運動をしなくても、重力に対して姿勢を保つために常に筋肉を使っています。この時働く筋肉を“抗重力筋”と言います。この筋肉は姿勢を正しく保つだけで使われて鍛えられ、軽い筋トレになります。これで体型維持は十分に可能です」 この抗重力筋、姿勢が悪いせいで衰えている人が多いとか。 「抗重力筋が衰えると姿勢がくずれます。女性に多いのが、猫背で骨盤が後傾し、おしりが垂れた“垂れじり猫背”姿勢と、猫背で骨盤が前傾し、反り腰でおなかがぽっこり出た“反り腰猫背”姿勢。こんな姿勢だと見た目がオバさん化し、肩こりや腰痛なども起きやすくなります。逆に、抗重力筋を鍛えれば姿勢が整い、見た目年齢も若返ります!」
■姿勢を支える「抗重力筋」を鍛えて、見た目年齢若返り!
☆正しい姿勢はここをチェック!
●FRONT
正面から見ると、鼻の中央、あごの中央、おへそが一直線上にあり、左右の肩の高さ、骨盤の高さがそろっているのが正しい状態。脚を閉じた時、太もものつけ根、膝、ふくらはぎ、くるぶしがつくと◎。
●SIDE
横から見た時、耳、肩、大転子(股関節外側の一番出っぱった部分)、くるぶしの少し前が一直線になるのが正解。この状態だと背中のS字カーブが保たれ、体のどこにも負担がかからず痛みも出にくい。
■悪い姿勢でいると抗重力筋 はどんどん衰えるから注意
正しい姿勢を意識して鍛えるべき主な抗重力筋には、左の図のようなものがある。 「座っている時や立っている時、だらっとした姿勢でいると抗重力筋はどんどん衰えるので要注意。前ページでお話しした加齢に伴う“筋肉枯れ”は、正式には“サルコペニア”と言います。この原因は、加齢とともに筋肉をつくる成長ホルモンが減っていくことにありますが、大きな原因は運動不足。サルコペニアは特に抗重力筋から起こりやすいので、ふだんから姿勢に気をつけ、さらに筋トレも行うと理想的です。40歳を過ぎると年齢を重ねるほど、運動をするのが億劫になりますが、何もしなければ体型は音を立ててくずれていきます。若々しい体型を維持できるかはどうかは、いかに早い段階から体づくりを始めるかにかかっています。今のうちから“貯筋”を始めましょう」
■抗重力筋を鍛えて 今から"貯筋"を!
①腹横筋 おなかを横方向に走る深部の筋肉。おなかをへこませ、内臓を正しい位置に保つ役割がある ②腹直筋 おなか中央を縦方向に走る筋肉。"シックスパック"と呼ばれる割れた腹筋は腹直筋をさす ③腸腰筋 股関節を曲げる時に使われるインナーマッスル。硬くなると出っ尻ちりになってしまう ④大腿四頭筋 太もも前側で体を支える筋肉。全身の筋肉で最も大きく、鍛えると代謝が上がりやすい。
⑤脊柱起立筋 体幹を支え、姿勢をつくる筋肉。衰えると猫背になりやすい ⑥広背筋 背中から腰へ逆三角形に広がる筋肉。背すじを伸ばすのに不可欠 ⑦大殿筋 股関節を後ろに上げる時に使われる筋肉。衰えると垂れじりに ⑧ハムストリングス 太もも裏側にあり、おしりを下から支える筋肉。衰えるとおしりと太ももの境目がなくなる。
是非活用下さい♬
おひさま整体